庄野潤三ファン掲示板

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世をへだてて - しも (男性)

2021/01/17 (Sun) 11:10:29

管理人様、皆様

少し遅いですが、あけましておめでとうございます。

2月12日に講談社文芸文庫より「世をへだてて」が刊行されるようです。これ以降、ほぼ「貝がらと海の音」に始まるシリーズと同じテイストの作品ばかりになります。ほかの作品とは異なり、つらい描写もあるのですが、晩年ものにおける日々の楽しみや感謝の気持ちが繰り返される世界観に繋がりますので、味読の方にはオススメしたいです。

本来2月11日がご自宅公開予定日だったのでカレンダーを見ながら残念に感じていましたが、それでも、こうして作品が刊行され続けるのですから、ファンにとってはありがたい話です。外出できない中、自宅で読書するのにぴったりな庄野作品は多いので、世の書評家の方たちにがんばって取り上げてほしいものです。

Re: 世をへだてて どくたーT@管理人 (男性)  URL

2021/01/17 (Sun) 13:58:50

しもさま

教えていただき、ありがとうございます。
「世をへだてて」は、庄野文学の転換の作品ですよね。しもさんがおっしゃるように晩年シリーズへの架け橋の作品です。大病をされて、庄野先生ご自身の気持ちも変わったのでしょうし、自分の周囲の世界をより丁寧に描きたいという気持ちも強まったのでしょうね。

しもさまのおっしゃる通り、書評等で取り上げられるといいですね。こういう作品で新たな読者が増えると望みたいです。

Re: 世をへだてて - ポウセ童子 (女性)

2021/01/19 (Tue) 14:55:54

管理人様
しも様

『世をへだてて』は庄野先生のお作の中でも、とりわけ好きな作品です。
福原麟太郎氏の随筆を紹介しつつご自身の入院生活に言及していかれる、大変な状況なのにどこか透徹した文章に惹かれ、何回も読み返しました。

こうした状況下に、たくさんの方に読んでいただけるといいですね。
また庄野ファンが増えること間違いなしです。

Re: 世をへだてて - オズボーン (男性)

2021/01/19 (Tue) 17:35:22

しも様
管理人様

「世をへだてて」は庄野先生の著書の中でも、私には特別な一冊です。2003年の秋に先生と同じ病気で、リハビリ期間を入れて一ヶ月ほど入院いたしました。幸い重篤な後遺症は残りませんでした(「山の上の家」間の往復は全然大丈夫です)。
それでも、この著書で表現されています身体感覚や、不安な気持ちはとてもよく分かります。

退院後に初めての著書「夕べの雲」を読み、以来すっかりハマりました。3年ほど暮らした「生田」周辺の様子、長く利用した小田急線などなどが懐かしく、ゆっくりと早く既刊の文庫本を読みました。

「世をへだてて」は図書館本で読み、何となく先生と身近(同地域&同病)な存在になったようで、私には励ましの一冊になりました。文庫化されるようで、手元に置きたいと思います。情報ありがとうございました。

Re: 世をへだてて - あき子 (女性)

2021/01/23 (Sat) 22:03:51

しも様

お知らせくださり有難うございます。
早速本棚にある「世をへだてて」を取り出しています。

文庫本になるのはとてもうれしいです。
気軽に持ち歩けますから。
解説はどなたが書かれるのかも楽しみです。

初めて読んだとき、お嬢さんの「和子さん」が父親の病気を知らされ
病院に向かう車の中で「まだ何にも(親孝行を)していないのと言い続けていた、というところは、自分を振り返って胸を突かれた気がしたのが印象に残っています。

苦しい状況の中でも変わらない家族の愛情が感じられて好きな本です。

2月11日生田のお宅には伺えませんが12日には書店に行ってきます。

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