庄野潤三ファン掲示板
クラウンオフィスロウ - さとう (?)
2024/12/13 (Fri) 12:38:51
突然失礼します。細々と庄野フアンを続けている者です。「陽気なクラウン・オフィス・ロウ」を再読しています。以前読んだときは、あまり面白く感じられませんでした。ところがあるきっかけで、福原麟太郎『チャールズ・ラム伝』を読み、ラムと周囲の人々をたいそう親しく感じるようになりました。そして「クラウン・オフィス・ロウ」を再読しますと、前回とことなる趣があり、日々、楽しんでいます。こういう読書の喜び方もあったかと・・・
Re: クラウンオフィスロウ - どくたーT@管理人 (男性)
2024/12/14 (Sat) 10:50:02
さとう様
ご投稿ありがとうございます。
庄野文学の1980年代はこれまで書いてきたものが一通り終わって、次にどう進むかを作家自体が模索していた時期だと思っています。そういう中で、過去自分が敬愛してきた作家の足跡をたどろうとして、ロンドンを歩いて感じ取っていく。
この形は庄野文学の大きな柱であった「聞き書き」作品であり、福原さんの著作やラムの著作に問いを立てながら書いているのですよね。
佐藤さまが、福原麟太郎の「チャールズ・ラム伝」をお読みになれば、庄野さんの当時の思いがよくわかり、さらに楽しめるのでしょうね。